今回は「様々なフレーズを使った声の強化」というタイトルです。

さてなんのこっちゃ!?今まで声のポジションや、息の事など書いてきましたが、それをクリアしてやっと声の強化に入れるわけです。まだそれらの事があまり出来てないうちに「あ~あ~♪」と、それだけやっていても癖を増幅するだけです。まず基礎的な事ができて初めて、強化プログラムに入れます。

歌の中には色々な音形があります。例えば隣同士の音のつながり、時には離れた音にいきなり飛んだり、または同じ音をずっと続けたり、様々な音形が複雑に交じり合って曲になっているわけです。その音形を、発声練習の中で試していきます。

果たして自分はどの音形が苦手で、どの音形が得意なのか?まずはそれを調べます。人によって本当に得意不得意が違います。 そこをまず自分で認識しましょう。浮き彫りになった苦手な音形を、徹底的に鍛えていきます。まずは「あ母音」だけなど得意な母音でOKです。その後スムーズに出来る様になってきたら、それを全ての母音 「あ、え、い、お、う」で出来る様にしていきます。次は子音を入れて練習してみましょう。

大変長い道のりですが、歌がうまくなるには、これは全て出来なければなりません。 毎日少しずつやってみてください。もし「あ」で出来たけれども「え」だと出来ないなど、母音によって変わる場合は、何故その母音になると出来ないのか、自分で研究してみましょう。

自分の声は自分の体で出すので、自分が1番良く分かっていないと使いこなす事ができません。研究し、自分の声の説明書を作ってみてください。もしその中で分からない事が出てきたら、ボイストレーニングの中で、遠慮なく質問してくださいね。

では、今回の課題を少し出しておきます。まず一番スタンダードな「ドレミファソファミレド」 、これを全ての母音で試してみてください(意外と難しいですよ)。滑らかに行くようになったら、次は 「ドレミファソファミレド」に「あえいうえおあおい」 と母音をつけて歌ってみてください。滑らかにポジションが変わらずにできるまで頑張ってみてください!

ミュージックバンカー代表の水谷

歌の重要なファクターは、音程とリズムだけではなく、言葉の発音・発声が同じくらい大切です。

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